社労士と経営
昨年来の居酒屋チェーンW、エステチェーンT等の例を見るまでもなく、労働紛争の拙い処理が企業の浮沈さえ左右する様になったのは、近年の企業経営を取り巻く大きな環境変化の一つといえます。少なくとも5年、10年前には、少々の労働トラブルで企業がそこまで…
「日本の企業人事のフロントランナー」と言われる日立製作所で、管理職の年功賃金を廃止するという人事施策が打ち出されました。 これに関しては、「国際化」対策という様な論調が多かったわけですが、実際はそれだけでなく、背景にあるのは「人事流動化」の…
会社や法人組織がそこそこの規模になったら、総務(人事)から「ICレコーダーの購入について」という稟議書が回ってくることがあります。この時、経理部長や経営者の方には、ろくに読みもしないで否決するの止めて頂くようにお願いしたいと思います。 多くの…
直接的か間接的かは様々ですが、最近「採用」についてお話させて頂く機会がグッと増えました。大企業に加えて、ベンチャーや第二創業企業等の「採用現場」を経験している社労士というのが実はあまりいないというのもあるのかもしれませんが、業種によっては…
我々社労士が「働く環境の改善が業績向上に繋がる」と言っても、「また“念仏”を唱えている」くらいにしか感じない経営者は少なくありません。しかし表題にも掲げたように、我々も感覚だけでモノを言っているわけではなく、現実にデータがそれを裏付けていま…
先日高校の同窓会で会った同級生の公認会計士から最近のIPO(株式公開)準備の動向を聞く機会がありました。またぞろ証券会社主導で出鱈目なIPOブームが起きそうな匂いがプンプンします。 IPOは当然市場からの資金調達が主たる目的ですから、その…
想像以上のスピードで「超人手不足時代」が進行しています。新卒採用では昨日のこの読売新聞の記事を見ても分かる通り、2015年新卒採用で一気に「売り手市場」に反転。中小やベンチャーの採用難は鮮明になってきています。 この流れは当然第二新卒を中心とす…
この度「NPO法人労働者を守る会」に入会させて頂くことになりました。昨日会った大阪の社労士さんには「企業、事業主側から敬遠されないか」と心配されましたが、ご厚意には大いに感謝しつつ、「全く心配ご無用」とお答えしました。 それは何故か? 今現に顧…
先日労働側の視点で労働問題解決ブログの方でも取り上げましたが、「朝型勤務」などの働き方改革について、労務管理の専門家による無料相談窓口を全国に設けるべく政府が検討しており、厚労省が27年度予算の概算要求に費用を盛り込む見通しだとのことです。 …
今週月曜日、大阪梅田で公認会計士の先生とジョイントのセミナー「最速で成長するための経営管理強化セミナー」の3回目を開催しました。ご来場頂いた皆様ありがとうございました。 今回私は「儲かる会社の人事制度はこれだ! ~役割等級制度と多面目標管理…
今日は個別労働関係紛争、いわゆる労働組合と使用者側の間の集団的労働関係紛争以外の労働紛争、のADR(裁判外紛争解決手続)による解決は、一定の条件の下で、実は企業(使用者)側にこそ、活用するメリットがあるというお話をしようと思います。 もちろん…
最近、社労士の合理的な活用法について質問を受けることが多いので、一度整理しておこうと思います。 他の社会保険労務士の先生がどう考えておられるかは知りませんが、私は組織サイズを3つに分けて社労士活用法をご提案しています。ざっくりした目安ですが…
5月1日から労働者側社労士業務の「労働119番」を始めました。今日はその理由を少し書きたいと思います。 開業社会保険労務士の仕事は、95%以上企業向けのサービス提供で成立しています。障害年金の裁定請求とか、個人向けサービスを中心に活動している社労…