成長企業の労使関係デザイン@特定社労士

リクルートグループに学び、ITベンチャー・急成長メーカー・創業100年商社で試した、大阪・梅田の実践派特定社労士が労使関係管理と人事労務管理の極意を伝授!「組織の成長」と「個人の幸福」の相互作用が未来を創る!!

2014-06-01から1ヶ月間の記事一覧

「ブラック企業」風評と株主総会。「業態転換」の前に「労使関係改善」ではないのか?

産経新聞がワタミの株主総会の様子を伝えています。同新聞お得意のワタミのペイドパブリシティかと思う様な提灯記事ですが、創業者の渡辺美樹氏が26年3月期の業績について、「『ブラック企業』との風評が広まり、居酒屋の客足だけでなく介護や食事宅配サービ…

「内定辞退防止策」は「アイデア」の前に「採用ポリシー」が大切。

2015年新卒の採用活動が終わったからと言って一息つけないのが人事採用マンの辛いところです。そこから先は「内定辞退」をどう防ぐかというのが大命題となります。 最近は「内定者横取りサイト」なるものまで登場していますし、今年の様に一気に買い手市場か…

セミナー開催。人事評価制度への誤解は根深い。人を育てるための最強ツールなんだけど…。

今週月曜日、大阪梅田で公認会計士の先生とジョイントのセミナー「最速で成長するための経営管理強化セミナー」の3回目を開催しました。ご来場頂いた皆様ありがとうございました。 今回私は「儲かる会社の人事制度はこれだ! ~役割等級制度と多面目標管理…

ダイキン工業の産後早期復帰優遇制度は女性登用の優れたソリューション。

ダイキン工業が今春から導入した産後早期復帰優遇制度は、人事上手な企業らしい女性登用のための優れたソリューションだと思います。 原則1年の育休を半年未満で切り上げ職場復帰した社員に対する保育費補助の増額制度。保育園の延長保育、ベビーシッター利…

再びブログタイトル変更

二度目のブログタイトル変更です。 どうも「儲かり続ける~」というのが関西圏以外の方からウケが良くない様で(笑)。中身は何も変わりませんが、要するやりたいこと、伝えたいことをストレートにブログタイトルにしました。 「組織の成長」と「個人の幸福」…

個別労働関係紛争解決ADRは、企業(使用者)側にこそメリットがある。

今日は個別労働関係紛争、いわゆる労働組合と使用者側の間の集団的労働関係紛争以外の労働紛争、のADR(裁判外紛争解決手続)による解決は、一定の条件の下で、実は企業(使用者)側にこそ、活用するメリットがあるというお話をしようと思います。 もちろん…

就活プロボノから考える新卒採用の極意。キーワードは「エンプロイアビリティ」「起業力」。

ここ数年プロボノ活動として、ゲスト講義やビジネスプランコンテスト、起業セミナー等でご縁のあった学生さんの就活相談を、少人数ですがさせて頂いています。先週の金曜日は2015年新卒就活で人材ビジネスの人気企業から無事「内々定」を獲得した学生さんが…

『新しい労働社会-雇用システムの再構築へ』は人事マン・社労士必読の書。

新卒採用、就活問題を論じる上で非常に参考になるバイブルともいうべき書籍として、以前のブログでも独立行政法人労働政策研究・研修機構の主席統括研究員である濱口桂一郎氏の 若者と労働 「入社」の仕組みから解きほぐす (中公新書ラクレ) 作者: 濱口桂一…

「労働時間管理」が変わる2016年4月以降の勝ち組は?成果主義追求なら「金銭解雇」を推すべきだった!

「管理監督者」以外で労働時間・休憩・休日の規定が適用除外になる労働者を対象にする「新労働時間制度」が産業競争力会議で議論されてきましたが、一昨日の6月11日に概ね方向性が定まった様です。菅官房長官、甘利経済再生担当大臣、田村厚生労働大臣らが会…

儲かり続ける組織・リクルートへの「いわれなき批判」再び。それでも追随を許さぬ労使のカタチ。

株式公開が近いとされるからなのか何なのか、今年に入って儲かり続ける組織・リクルートへの批判が相次いでいます。この道はいつか来た道。されど、よくは知りませんが、リクルートの現経営陣はリクルート事件時代の経営陣よりはるかに「大人」で「クレバー…

「ヘッドハンティング」好き経営者に持続的成長は難しい?

ベンチャーや中堅企業への脱皮を目指す企業など、成長意欲の高い企業の経営者は総じて「中途採用」好きです。それ自体はもちろん悪いことではありません。5年後、10年後の自社のあり様をイメージすることもなく、採用にもカネをかけないで、現状維持のつもり…

「女性登用義務化」の本末転倒と求められるパラダイムシフト

安倍政権では新成長戦略の一環として、国や地方自治体、企業に対し、女性登用の目標や行動計画の策定、公表の義務化を求める法案を、来年の通常国会に提出する見込みであるというニュースが流れました。 OECDからの指摘については以前にも書きましたが、労働…

「賃金報酬制度」の改定。その時経営者が気を付けるべきこととは?

経営革新に「人事制度」の改定はつきものです。そして私自身もかつて自らが管理部門の責任者を務めながら、その効用を実感したことがあります。 株式公開とか、外部環境変化に適応するための事業再構築とか、経営目標(最終目標でなくマイルストーンであって…

儲かり続ける組織の「賢い社労士活用法」

最近、社労士の合理的な活用法について質問を受けることが多いので、一度整理しておこうと思います。 他の社会保険労務士の先生がどう考えておられるかは知りませんが、私は組織サイズを3つに分けて社労士活用法をご提案しています。ざっくりした目安ですが…

「賃金カーブ」は労使関係を映す鏡。成長企業のそれはどうあるべきか?

先日、財閥系シンクタンクで戦略コンサルティング部門の長も務められたことのある経営コンサルタントの先生(以下「A先生」とします)と久しぶりにランチをご一緒した際、「賃金カーブ」の話になりました。 私とA先生ともに、今年の新卒採用の急激な回復⇒…