2014-05-01から1ヶ月間の記事一覧
第8次社会保険労務士法改正法案が自民党厚生労働部会で協議・決定され、議員立法で今通常国会成立の見込みとなっています。民間ADRにおける特定社労士の代理人単独受任紛争目的額の引き上げ、社会保険労務士法人の1人法人設立など、いくつか改正点があります…
昨日も書いた「労働時間規制緩和」で情報が錯綜している様です。産業競争力会議の議論について、朝日、毎日がバラバラの報道をしていますので。ここまでの解説と見通しを書きたいと思います。 朝日新聞は「『残業代ゼロ』案修正へ 幹部候補に限定、年収は問…
労働時間の規制緩和が迷走しています。まだ方向性が定まったわけではないので少し議論が早すぎる気もしますが、今朝の毎日新聞の記事をご覧いただきたいと思います。 安倍首相の本音は、兎に角何でもいいから「財界へのお土産」を作りたいというところなので…
大都市圏では労働集約型企業を中心に労働需給の逼迫がみられるようになってきました。勿論今後も景気変動によって短期の需給は変動するでしょうけど、いずれにしても労働人口は長期的に減っていくわけで、優秀な人材をどう惹きつけるか、もっとブレイクダウ…
成長志向の強い企業のトップマネジメントは、組織が活性化していて瑞々しく、新しいビジネスがどんどん芽吹くという状況を望むわけですが、自らの存在がそれを邪魔していることがあるということにあまり気付きません。今日はそのお話です。 昨年他界されたリ…
新卒採用だけでなく、若年層を中心に雇用の回復が急ピッチになってきました。日本の企業には、財務会計的な「採用費」という概念はあっても、管理会計的な「退職コスト」という概念があまり根付いていません。しかし、労働需給が逼迫してくると、この「退職…
中小・ベンチャーの経営者に、「人事評価制度」を構築する第一義の目的は「賃金報酬を決めるため」にあるのではないと言ったら、普通は驚かれるのではないかと思います。今日はこの件について書きたいと思います。 大企業の場合、経営者は将来の幹部として必…
先日の日経新聞に出ていましたが、中小企業への適用が見送られてきた「月間60時間を超える時間外労働」についての割増賃金率引き上げが、2016年4月から適用になる方向で政府が本格検討に入った様です。実施されれば、「月間60時間を超える時間外労働」につい…
いわゆる「ブラック企業問題」に端を発し、昨秋厚生労働省が実施した4000社調査で調査対象の中心になった「業種」があったのをご存知ですか? それが「外食」「介護」「運輸」「SIer(システムインテグレータ)」だと言われています。いずれも「労働集約型」…
近年の新卒採用で「新御三家」と呼ばれるDeNA、グリー、サイバーエージェントの「メガベンチャー」3社。その内、サイバーエージェントで新卒採用の追加募集の発表が5月2日にありました。ちょっとビックリしたので今日はこの事について。 サイバーエージェン…
かつてのベンチャーの雄、ワタミが「ヒト」で苦しんでいます。今回はそのケーススタディを。 2014年3月の連結決算は税引後損失49億円。営業損益での対前年▲29億円に、閉店する店舗の特別損失▲26億円が加わって1996年の上場以来初の赤字。この4月にワタミに入…
5月1日から労働者側社労士業務の「労働119番」を始めました。今日はその理由を少し書きたいと思います。 開業社会保険労務士の仕事は、95%以上企業向けのサービス提供で成立しています。障害年金の裁定請求とか、個人向けサービスを中心に活動している社労…
ブログ再開後、「採用」それも特に「新卒採用」を中心に書いていますが、今回はちょっと総論的なお話を。 今私が社会保険労務士という仕事をしている理由は、もちろん様々な背景・出来事の積み重ねによるわけですが、やはり一番大きな理由は、1980年代の終わ…
無名な中小企業・ベンチャー企業でも本当に新卒採用は成功するのか?不安に思われる方もおられると思いますから、今日は過去に私が担当者兼責任者としてフル参戦したベンチャー企業(というよりベンチャー化した企業)の新卒採用のノンフィクションをお届け…