成長企業の労使関係デザイン@特定社労士

リクルートグループに学び、ITベンチャー・急成長メーカー・創業100年商社で試した、大阪・梅田の実践派特定社労士が労使関係管理と人事労務管理の極意を伝授!「組織の成長」と「個人の幸福」の相互作用が未来を創る!!

2014-07-01から1ヶ月間の記事一覧

超人手不足時代の「採用力向上プロジェクト」(2) ~「柔らかな働き方」を追求して優秀な人を採る~

中小企業やベンチャーの採用のお手伝いをしていて一番困るのは、経営者が自社の「採用力」に対して客観性を欠いている場合です。これからの「超人手不足時代」では、この辺りのセンスの有る無しが、経営者の資質としてクローズアップされてくるでしょう。 「…

ワタミの再生は至難の業。社長が「労使関係は基本的に存在しない」という発言するようでは…。

ワタミの桑原豊社長への東洋経済のインタビュー記事を見て、正直この人がトップではワタミの再生は難しいと感じました。 私はアンチ・ワタミではなくて、「和民」はあまり使ったことがありませんけど、焼き鳥業態の「炭旬」などはどちらかというと好きですし…

超人手不足時代の「採用力向上プロジェクト」(1) ~「ホワイト証明」という入り口~

想像以上のスピードで「超人手不足時代」が進行しています。新卒採用では昨日のこの読売新聞の記事を見ても分かる通り、2015年新卒採用で一気に「売り手市場」に反転。中小やベンチャーの採用難は鮮明になってきています。 この流れは当然第二新卒を中心とす…

「採用担当」の過労死を心配してしまう「新卒採用」の過熱ぶり。「人事」まかせからの脱却がキーワード。

2015年新卒がほぼ峠を越えたかと思えば、2016年新卒のインターンシップが酣です。 2015年新卒が峠を越えたと言っても、採用目標人数に達しない企業はまだ継続して採用活動をしていますし、今年の様に一転「売り手市場」になると、何より「内々定者」のフォロ…

「NPO法人労働者を守る会」の会員社労士を顧問にすることのメリットとは?

この度「NPO法人労働者を守る会」に入会させて頂くことになりました。昨日会った大阪の社労士さんには「企業、事業主側から敬遠されないか」と心配されましたが、ご厚意には大いに感謝しつつ、「全く心配ご無用」とお答えしました。 それは何故か? 今現に顧…

「コミュニティ・ユニオン(合同労組)」に対する理解は、最早経営者の必須知識。

仕事になるならないは別にして、相変わらず企業側(使用者側)からのスポットのご相談事として多いのが、「コミュニティ・ユニオン(合同労組)」にまつわるものです。中小企業や私が接点の多いベンチャー企業の場合、「組合を作ることを認めた覚えもないの…

「従業員持株会」を人材マネジメント上のスキームとしてどう活かすか。

「従業員持株会」は、ファイナンスやタックス(節税)上のスキームとしては頻繁に語られます。しかし実際には、人材マネジメント、HRM上のスキームとしても、とても大きな意味を持つのに、それについてはあまり研究されてこなかったのではないか。そう私…

「情報漏洩」防止のための労務管理。ベネッセ型(外部再委託型)より怖い退職者漏洩型。

ベネッセの「個人情報漏洩問題」が大きな話題となっています。今回のケースは子会社から外部業者への再委託のところで名簿が流出したもののようですから、間接的にはともかく、直接には労務管理上の問題ではありません。 しかし、入退社の多い企業を中心に、…

成長する組織の「人材マネジメント」は「政略」「戦略」「戦術」の三つのレベルで考える。

高校時代に、受験勉強も放り出して司馬遼太郎の歴史小説にはまった時期がありました。普通の司馬ファンというのは『竜馬がゆく』から入っていくのでしょうけど、私の場合、何度も読み返したという意味では、幕末の洋学者で戊辰戦争の新政府軍を指揮し、短期…

「働き方・休み方改善コンサルタント」を政府が来年度導入予定。WLB施策だが、採用にこそ活かしたい。

先日労働側の視点で労働問題解決ブログの方でも取り上げましたが、「朝型勤務」などの働き方改革について、労務管理の専門家による無料相談窓口を全国に設けるべく政府が検討しており、厚労省が27年度予算の概算要求に費用を盛り込む見通しだとのことです。 …

「社員全員を人事部配属」という面白法人カヤックの面白すぎる一手は「奇策」ではなく「正攻法」。

首都圏に比べればずっと周回遅れだった近畿圏でも、雇用環境は大幅に改善し、人手不足感随分と拡がってきました。地方はまだこれからでしょうが、中長期的な労働力不足は明確ですし、何せ少子高齢化で若年労働は逼迫していきます。 もちろん業種や組織風土、…

「ダンバー数」を意識した人材マネジメント。ホールディング×分社化、アメーバ経営の効用には理由がある。

イギリスの人類学者、進化生物学者であるロビン・ダンバーが定式化した「ダンバー数」は、人間にとって平均150人(100~230人)が「それぞれと安定した関係を維持できる個体数の認知的上限」であるとするものです。 私もこれについては、経験的には非常に妥…

「退職給付」はどうあるべきか。求めるワークスタイルとシンクロしてますか?

今日は「賃金後払い」の性格を持つ「退職給付」のあり方について。 私が以前に管理部長を務めた企業では、私の転職前から「確定拠出年金」をやっていました。私は、その事務処理の大変さと、関与する金融機関の手数料等を考えると、全くメリットがないから止…

NHKクローズアップ現代『働き方はどう変わる~“残業代ゼロ”の課題~』を観て思ったこと。

昨晩、NHKクローズアップ現代『働き方はどう変わる~“残業代ゼロ”の課題~』を観ました。元々30分番組にコンテンツ詰め込み過ぎの傾向のある番組ですが、昨日は特に酷かった様に思います。個々の取材素材が悪いわけではないのですが、最後までなにが言いたい…