成長企業の労使関係デザイン@特定社労士

リクルートグループに学び、ITベンチャー・急成長メーカー・創業100年商社で試した、大阪・梅田の実践派特定社労士が労使関係管理と人事労務管理の極意を伝授!「組織の成長」と「個人の幸福」の相互作用が未来を創る!!

2015-01-01から1年間の記事一覧

「過重労働」と「マタハラ」。2016年の労務管理の重大テーマにどう取り組むか。

まだ、一月丸々残っているわけですから、少し気の早い気もしますが、今夏から直近までの労働問題のメディアでの取り上げられ方を見ると、来年2016年の労務管理の重大テーマは「過重労働」と「マタハラ」かなという気がしています。安倍政権の出方次第ではこ…

採用と育成。大切なのはどちらか?

この投稿のタイトルは、実は様々な企業でよく問われます。 もちろん一般論としては、両方大切なのは言うまでもありませんが、両方に充分に割けるリソースがないという場合がある。そういう場合はどうすべきでしょうか。 この問題を検討するには、まず前提と…

「安全衛生優良企業(ホワイト企業)」公表制度は機能するか?

「ホワイト企業」認定ともいうべき「安全衛生優良企業」公表制度がスタートして3ヶ月が経過。今後増えるのだろうとは思いますが、現状(平成27年9月3日現在)は全国で2社しか認定企業がありません。 規程のチェック項目を8割クリアして申請書類を提出…

ベンチャー&中堅・中小企業の労務リスクは益々増大。IPOのコンプライアンスチェックでも主要テーマに。

企業の労務リスクの増大はとどまるところを知りません。 立法府ではホワイトカラーエグゼンプション、裁量労働制の拡大の方向で労働法規制の緩和が進む一方で、東京、大阪の労働局に置かれた「かとく」過重労働撲滅対策班がABCマートの36協定違反を摘発・…

オーナー経営者のための組織人事管理② 「ダウンサイジングとアウトソーシングという選択」

前々回の記事では、ファミリービジネスの組織人事面での功罪を書きました。 人材という経営資源は、ジャスト・イン・タイムで売り買いできるものではありません。また、国によって違いはあるものの、一定の労働法規制の下に労働市場が置かれているわけですか…

企業の労働紛争早期解決は、「あっせん等の使用者側申立」が決め手。

昨年来の居酒屋チェーンW、エステチェーンT等の例を見るまでもなく、労働紛争の拙い処理が企業の浮沈さえ左右する様になったのは、近年の企業経営を取り巻く大きな環境変化の一つといえます。少なくとも5年、10年前には、少々の労働トラブルで企業がそこまで…

オーナー経営者のための組織人事管理① 「ファミリービジネスか?ゴーイング・パブリックか?」

私は株式公開準備を視野に入れた企業で、何度か管理部門の責任者として仕事をしました。ですから、オーナー経営者が「IPO(株式公開)したい」と突然言い出したら、それが十中八九は証券会社の法人営業の人間等に耳触りのよい話を聞かされて、舞い上がってい…

できる「企業内社労士」は「労使関係」を改善し、「組織力」を高める。って言い過ぎか?

現段階で、表題の前段は私の仮説に過ぎません(笑)。しかし全くの見当違いだとも思ってはいません。 先週、懇意の公認会計士お二人と久しぶりに会食したのですが、そのうちのお一人が、「監査法人でさえ、エース級の人材を人事に配置しないとダメだ」とおっ…

労基署のサービス残業是正が急ピッチ。油断が思わぬ経営リスクをまねく!

厚生労働省のまとめによると、平成25年度の賃金不払残業(サービス残業)に関わる是正結果が発表になっています。 それによると、是正対象企業数は1417企業で対前年度比140企業増、対象労働者数は11万4880人で対前年度比1万2501人増、支払われた割増賃金の合…