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成長企業の労使関係デザイン@特定社労士

リクルートグループに学び、ITベンチャー・急成長メーカー・創業100年商社で試した、大阪・梅田の実践派特定社労士が労使関係管理と人事労務管理の極意を伝授!「組織の成長」と「個人の幸福」の相互作用が未来を創る!!

儲かり続ける組織・リクルートへの「いわれなき批判」再び。それでも追随を許さぬ労使のカタチ。

人事労務管理ケーススタディ 新卒採用

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株式公開が近いとされるからなのか何なのか、今年に入って儲かり続ける組織・リクルートへの批判が相次いでいます。この道はいつか来た道。されど、よくは知りませんが、リクルートの現経営陣はリクルート事件時代の経営陣よりはるかに「大人」で「クレバー」であろうと思うので、こうした「いわれなき批判」にも動じていないことでしょう。現経営陣はリクルート事件時点で入社しているかいないかの世代でもあるわけですし…。

 

そもそもは雑誌WEDGE4月号で「不満続出するリクルートのビジネスモデル『就活』が日本をダメにする」という特集が組まれたのが発端です。その中でドワンゴの川上会長が自社の入社試験受験料徴収問題をリクルートの「儲け過ぎ」に話をすり替えるという荒唐無稽な話に持って行ったのは、今から思えば角川ドワンゴ統合への布石、あまり頭の良くない「炎上商法」だったわけですが、そんな文脈を読み解く力もない評論家・岡田斗司夫が今頃「就活生も企業も騙されている『リクルートタブー』」なんていう記事をブログに書いている。「今、僕自身が学生の就活とかを見てると、日本に最大の害悪を流してるのは、山口組系の暴力団でもなければ、関東連合でもなくて、リクルートだと思うんだけども」と発言だけは過激なものの、理屈にも何にもなっていない文章ですが…。

 

あのですね。新卒採用とか就活を語るなら、せめて濱口桂一郎氏の、

 くらい読んでからにしてもらいたいものです。さすが既述の岡田さんよりドワンゴの川上さんの論旨はましで、経営者だけあって「新卒一括採用」のメリットを認めた上で、リクルートによる採用市場の過度な市場化を批判しているわけですが、そんなに「リクルート一人勝ち」が嫌なら、毎日コミュニケーションズアイデムの様に、角川ドワンゴで新卒採用、就活の新基軸を打ち出されればいかがでしょう?経営者なんだから言論よりビジネスでやり返さないと…。

 

大昔にグループの端っこで禄を食んでいた私としては、あくまで「外野」から感じる感覚でしかありませんが、リクルートのホールディング体制の下での分社化、海外展開というのは、大変優れた組織マネジメントであった様に思います。組織を割ってフロンティアに立ち向かうというのは、最も組織を活性化させる労使のカタチです。リクルート自体の2015年の新卒採用の話をなどを聞いていると、懐かしい感じがしましたが、他企業との競合以外に、リクルートグループ内での争奪戦も激しかった様です。こういうのが組織の士気を更に高めます。

 

今は昔と違いリクルート以外にもオルタナティブが沢山ありますが、本当に新卒市場でリクルートが一人勝ちしているのだとしたら、自らが試し創り上げたコンテンツに対するプレミアムで儲けているんです。それってビジネスの基本じゃないでしょうか。採用で楽をしたい企業や、採る側も採られる側もやったことのない評論家に何の説得力もありません。

 

私も就活の負荷が学業を脅かすような風潮をよしとはしません。しかしそれはリクルートの市場化が原因ではない。それを改める道は、「新卒一括採用」を産学官連携で放棄することです。茂木健一郎さんなんかもそう主張していますが、できると思うのであればそれをやってみれば良い。欠員補充型採用になることで、若年層の失業率が高くなったり、若年層の賃金が低く抑えられたりする可能性は高いですが、それでもそれが良いならやれば良いんです。それを食い止める力まではリクルートにはないんですから。

 

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