成長企業の労使関係デザイン@特定社労士

リクルートグループに学び、ITベンチャー・急成長メーカー・創業100年商社で試した、大阪・梅田の実践派特定社労士が労使関係管理と人事労務管理の極意を伝授!「組織の成長」と「個人の幸福」の相互作用が未来を創る!!

「短時間労働×ワークシェア」も選択肢。労務管理をフルスクラッチで見直し、超人手不足時代を乗りきる。

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社会人経験のある主婦に特化した事務職の人材派遣が伸びているという記事を見かけました。

 

私も過去に管理部長を務めた会社で使ってみたかったのですが、経験が浅くても「フルタイム派遣」が大好きなトップマネジメントの反対にあって、その時は導入を見送った経験があります。総務とか営業庶務に関しては、今の様にグループウェアが簡単に使える時代では、申し送りもそんなに大変ではないし、一般常識もビジネスマナーも心得た「スキル高い短時間労働者」の「ワークシェア」の方がはるかに効率的なんです。本当は。

 

確かにコア業務に関してはフルタイム勤務でないと仕事に支障がでることもあるでしょう。そういう業務には、それがキャンペーンとかそういうテンポラリーな業務でない限りは、「派遣」でなくて「正社員」を充てるべきだと私は考えます。確かに派遣契約満了で人件費を変動費化できるのは、リスクヘッジという点で経営上のメリットですが、当然派遣会社の利益はたっぷりのってきて割高ですし、ノウハウもドゥハウも社内には何も残らない。コア業務にフルタイム派遣を充てている企業を見掛けると、「余程自社の経営(あるいはその事業部門の経営)に自信がないんだな」と多少なりともビジネスのわかった人なら察するはずです。

 

話を基に戻しますが、事例の「スキルの高い社会人経験豊富な主婦」の「短時間労働」×「ワークシェア」の場合、個人個人で機能する普通のフルタイム派遣と違い、基本的にチームで機能しますからロスがないし、モチベーションも高い。コスト面のメリットは企業によって異なってくるでしょうけど、明らかに仕事の質は高くなるはずです。

 

超人手不足時代だからこそ、フルスクラッチで人事労務管理を見直して、業務を組み立てなおしてみる。そこから飛躍のための思わぬソリューションが見つかることもあります。たかが「管理」と侮ることなかれ。

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